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▼大沼に訪れた陸奥守 藤原実方

大沼に訪れた陸奥守 藤原実方/
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藤原実方は正暦5年(994年)に左近衛中将に叙任されました。しかし、翌長徳元年(995年)正月に突然陸奥守に左遷されています。この理由として、一条天皇の面前で藤原行成と和歌について口論になり、怒った実方が行成の冠を奪って投げ捨ててしまい、天皇の怒りを買い「歌枕を見てまいれ」と左遷を命じられたとする逸話があります。

その995年に実方は大沼を訪れて、下記の和歌を二つ詠んでいることが、山形市の千歳山万松寺に伝わっています。

 よしやそも 名こそ深山の奥なれや 花にはもれぬ 雲の上かな                                                               

 四方の海 波静かなるしるしにや こころも浮きて 遊ぶ島かな


また、万松寺誌にはその時の様子が詳しく記録されています。
上記↑ダウンロードからpdfをご覧ください。


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